~蒼依~

「雫チャン!!
 もってきたよぉ☆」



 …と、雫チャンと約束した場所に行く。

 でも、そこに雫チャンはいない。


「…雫、チャン??」


 辺りを見渡す。

 やっぱりいない。





「…きたね、月森 蒼依」



「…??」

 あたしは声のした方を向く。


「…あの…??」


 胸ぐら掴まれるあたしは焦る。


「あんた、最近調子のってるみたいじゃないの」

「へ…??」

「月森、ちょっと可愛いからって色気ついてんじゃねーよ!!」


 バシンッ…


 頬に痛みが走る。

 何これ…



「ってか、あんた佐々木クンと付き合ってるそぅじゃない」


「…。」

「何とか言いなさいよ!!」



 何で…??
 どぅして…??

 悠クンと付き合うのが駄目なの??

 あたし、調子に乗ってた??


 あぁ、もぅ分かんない。