「あー、あんた!!
 なんだっけ。忘れた」


 どぅしよぅ…


「今の聞いてた??」


 1人に聞かれる。


「あの、えっと、聞くつもりはなくて…。
 すみません」


「聞いてたんだ」

「すみません!!」



 あぁ、今日は最悪な日だ。


「…ねぇ、こいつって月森と仲いんじゃなかったっけ??」


「あぁ~、何か一緒にいたかもね!!」


「ねぇあんた」

「はい…」


「ここに月森呼び出してよ」


「話聞いたんだったら軽いもんでしょ」



 蒼依…

 どぅしょうどうしようどぅしよぅ…!!


「早くしな」

「あんた、ボコられたい??」


 蒼依…。
 ごめん!!



 ピッピッ…。



『は~い♪
 雫チャン??』

「蒼依…??
 あたし今学校の自販機の前にいるんだけど…。」


『うん、どぅしたの??』

「ちょっと財布忘れちゃって…。
 届けてくれない??」