「あーもぅ!! 蒼依さぁ、別に俺に罪悪感とか持つなよ?!」 「え??」 巧がいきなりそういった。 「だから!! 別に蒼依何も悪くないじゃん!! 同情とかで、遠慮なんかいらねぇよ」 「…巧」 なんっでこんなにいい人?! 「…巧って本当にいい奴だね」 「あたぼーよ☆!!」 「…ふふっ」 …巧、ありがとう。 あたしはこの時、巧の心の中の傷なんて全然分かってなかった。