「…あたしは別に蒼依が聞きづらいってんなら言わない、けど」
「…蒼依も悠のこと本当に好きだったんだな」
納得してくれたみたい。
「…ぁりがと」
「じゃぁ、蒼依の失恋を癒すために、パァっといっちゃう??」
「いいねぇ」
「えっ?えっ?」
「んじゃ、今日の放課後、決定♪」
勝手に決められた。
失恋…。
失恋、したんだよね、あたし。
そっか。
あたし、失恋したんだ。
「二人とも、ありがとね」
「「うん」」
前のグループから、一人減ったあたし達。
…その分、二人が埋めてくれる。
…ううん、三人で、埋めていくんだ。
今思えば、これはまだ
『嵐の前の静けさ』だったのかもしれない。

