~蒼依~


 悠クンと別れて、一ヶ月がたった。



「希チャン~♪
 おはよー」



「おは~☆」


「遥叶も、おは~」


「よぉ」





 代わりのないあたし達。



 …教室に、悠クンの姿は、ない。



「…今日もきてないね」




 ぼそっと呟く希チャン。



「…」



 あれから悠クンは、一回も学校に来ていない。




 …遥叶は、何か知ってるみたいだけど。




「蒼依、ほんとに良かったの?」


 希チャンが言う。



「…あたしが決めたんだもん」




 もう終わった恋なんだよ。


 いつまでひきずってんの。