~悠真~


 蒼依の家に着いた。



 もぅ離してやんねぇ。


 蒼依は一生…


 俺のものなんだ…




 ピンポーン。


 チャイムの音が響く。



「はい」



 そういってドアを開けた蒼依。



「…蒼依」



「悠クンッ?!
 何で??
 どうしているの??」



 驚きを隠せない蒼依。



「屋敷。
 抜け出してきた

 蒼依に、話したい事あって」




 もちろん、俺との結婚の話。



 蒼依は、誰にもやんねぇ。




 高校生だからって、こんなことはまずいって分かってる。



 …でも、一度狙ったものは離さない主義なんだよ…




「あたしも話したい事ある」


 蒼依の口から出てきた言葉。


 …これが最悪の事だって分かってたら、

 
 俺は聞いたりしなかった。