悠クンのお父様があたしの家に来てから、一週間が経った。


 …忘れてた人がいた。

 転校生の、春野さん。



「佐々木くぅ~ん」




 まだ言ってる…。




 でも、あたしと悠クンは、約束したもんね??


 絶対に別れることなんて、ないんだから…。




 その日も、あたしは何事もなく家に帰った。




 
 …なんとあたしの家の前には、また高級車が止まっていた。




「…まさか」



 嫌な予感が頭をよぎった。



「悠クンッ…」




 あたしは悠クンに連絡をする。

『蒼依??何かあった??』


「悠クンッ…
 お父様が、来てる…!!」




『んだと…?!』