ヒマリュウ-Ⅲ-




…あたし達の味方は誰もいないわけ、ね。


舞の方を見れば、さも面白い…とでも言いたそうな顔でこちらを見ていた。


…もちろん、恭哉も。



『……分かったわ』


「…桃のせいだからな」



ここで断れば、自信がないと思われる。


…それだけは避けないと。



「やった!!じゃぁあたしは車が欲しいですっ」


「俺も…車かな」


「あたしも…」



……ハヤトが神様に見えてきた。


車なんていくらかかるか分かったもんじゃない。



『車はちょっと……』


「あら、いいじゃない」



ムリ、そう断ろうとしたあたしに口を挟んだのは。


今まで傍観を決め込んでいた舞だった。