ヒマリュウ-Ⅲ-




高校生を知らないのはまぁ、しょうがないとして。


幹部で面識がないって…ちょっとダメでしょ、あたし。



「あぁ、そうっすね」


「この子は強いから、飛び級…みたいな。」


「…ちょ、舞さん!!」


『…へぇ、そう。』



…飛び級、ね。



『今度冬可と勝負してあげてね』



あたしは多分…勝てないでしょうから。


元総長の冬可に、ここは頑張ってもらわないと。



「…いや、ムリっすよ。絶対負けるに決まってるじゃないですか…!!」


「…桃。」


『あたしは本気なんだけどなぁ』



凄むような、オクターブ低い声で威圧的に名前を呼ばれたものの、

今更この提案を覆す気も更々ない。