花嫁は…ふたり。

花婿も…ふたり。



名付けて、"ダブル結婚式"みたいな?



「それにしても…佐蔵さんは恐ろしい程に着こなすわね。」


『まぁね。』



気を利かせて出て行ったのか、冬可は今…この場所にはいない。

だからこそ、羞恥もなく、褒めることが出来てたりする。



『あれ、恭哉は?』


「あいつは……想像つかない?」


『…なんとなく。』



苦笑いで話す舞に、なんとなくだけど想像出来てしまった。

…用意も何も終わっていないのに、"舞 舞"騒いでる姿が。