しかも…なんとなーく、あたし達が"ここ"でバイトさせられた理由が分かったし。 尚更、渡すわけないでしょ。 「…だ、出さないと刺すぞ!!」 「…ぁあ゛?」 あたしに手出そうもんなら、隣の冬可が黙ってないと思う。 …言葉でさえキレそうなんだから。 「…いや、だから――」 「桃、警察呼べ」 「警察なん――」 まさに華麗。 キレイに台を飛び越えると、男が持っていた包丁を簡単に落として――取り押さえた。 『ん、分かった』 こんな時の冬可は、どうしようもなくカッコイイ。