運よく、絡まれたのは家とは反対の方角……背後から。 龍の前にサッと回って、小声で龍に話す。 家までのキョリ、約200メートル。 龍が、行って…起こして…服着て…出てくるまで…。 多分、10分ぐらい。 そんぐらいなら、緋舞ひとり守ってても行ける…ハズだ。 「…てめぇ、ガキ逃がしてんじゃねぇよ。…追え」 『まさか、追わせないよ?』 歩きだしたひとりの腕を、すかさず掴んで、背負い投げ…みたいなモノを。 緋舞に指一本触れさせないような体制で決める。 ――…残り9人。