ヒマリュウ-Ⅲ-




『…………ん…?』



窓から差し込む夕焼けの光で目が覚めた。

それにつられて外を見れば、茜色の空。



続けて隣を見れば、寝息を立てて寝る冬可が目に入る。

頭の下にある、感触に…ずっと腕枕をしていてくれたことが分かった。



冬可に擦り寄れば、聞こえてくる胸の鼓動。

それに顔を寄せて、また眠……ろうとして、あることを思い出した。



『……迎え…行かなきゃ…』



心地よい気だるさを残した体を起こして、服を着る。

きて、まだ寝ている冬可には気付かれないように家を出た。