ヒマリュウ-Ⅲ-


――――――――…
――――…



あれから、講義なんか集中して受けられるはずもなく、同じ学部の友達に代返を頼んで家に帰ってきた。



…もちろん、冬可は不機嫌なまま。



「…アイツ、どういうつもりだ」


『あたしだって知らないよ』


「……チッ」



はぁ…。

今日何度目かのため息を心の中で吐くと、唐突に縮まった冬可とのキョリに、静かに目を閉じた…――