ヒマリュウ-Ⅲ-




両手に華……ではなく両手にあたしの子供、を携えた坂野は、どことなく疲れた表情をしていた。



対照的に、元気なのは緋舞と龍。

何故か見たこともない服を着て、何故か髪の毛を弄ってもらってて、何故か緋舞は右手に…龍は左手に…飴を持っていた。



「遅れて悪い」


『いや、ありがとう。』



素直にお礼が出てきたのは、本当に感謝をしているから…だと思う。

見たところ、敬語は外してくれたみたい。