ヒマリュウ-Ⅲ-




『…なーにしてんだか』



さっきまで隣にいた冬可は、今は後ろにある椅子に座って、目を閉じている。

見たところ寝てはいないが、人を拒絶している…という感じ。



その証拠に、周りに集まっている――…大体が女子…――今まで面識のない人には、相槌さえもうっていない。

…かーなーり、感じ悪い。



『ちょっとゴメンね、…冬可。』


「ん?」


『……。』



見兼ねて声を掛けたあたしには返事を返すのだから、この場に居づらくなるではないか。

まぁ、俺様自己中男に通じるはずもないんだけど。