ヒマリュウ-Ⅲ-




時間を見れば、もはや戻る時間などは残されていない。

…この際、来るのを待つしかない。



『あたし達で繋ぐ?』


「ああ。元は俺らのせいだしな」


ふたりを任せたことを言っているのだろう。

…ケータイも、昨日仲間にしたばかりだから知らない。



だから、何としても繋がなきゃいけないんだけど…、

でも、MCも久し振りだからちょっと楽しみだったりもする。



『適当に、で大丈夫だよね?』


「前みたいに、でいいんじゃねぇか?」


『そだね』



…――そして、傘下の総長に(なぜか)渡された二つのマイク。

それを一つずつ冬可と持って、…スイッチを入れた。



――…キーン



『――…久し振り、と初めまして。ヒマリュウ元初代総長の水風桃、と』


「同じく佐蔵冬可だ。」



皆がいるとこより一段高くなったこの場所。



美味しそうな料理から、今気付いたらしい昔からの総長達の唖然とした顔。

そして…モノ珍しそうに見てくる、4年の間に入った各チームの面子チャン達。



…――すべて懐かしい。