ヒマリュウ-Ⅲ-




そして目の前に差し出されたのは、一つの果物。

思わず冬可を見上げれば、その目が"切ってみろ"と訴えている。



…絶対、バカにされてる。



そうは思うけど、いざ包丁を持って皮を剥きはじめると、…何故かキウイの食べる部分が凄く小さい。



『…なんで?』



ボウルに入った冬可達のキウイは、あたしの今手の中にあるキウイの、三倍の大きさはある。

…なんで?



「…どうやったら、そんな小さくなるんだよ?」



フッ…と、笑われた。



……しょうがないけどさ、文句言えないけどさ。

…うん、何も言えない。笑