クーラーのきいた図書室で課題をやりながら、7限目の授業が終わるのを待つ。
 あたしのクラスは7限目がないクラスで、ハッチとユキノのクラスはあるクラス。

 時計を見れば、終業5分前。
課題をカバンに放り込んで、図書室を出る。
 静かで教師の声しか聞こえない2年G組の教室の前で、ハッチを待つ。
 毎日毎日こうやってG組の前で待ってるから、顔も覚えられちゃったみたい。


 「ハッチ!」
スカートじゃなくてスラックスを穿いた女子生徒を呼び止める。
 女子は制服をスカートかスラックスか選べるけど、この学校でスラックスを穿いてるのは数えるほどだ。


 「ハッチ!」
 もう一度呼べば、これ以上ないほどの不機嫌そうな顔をされた。