「…確かに、今何かに構ったりする余裕とかってないのかもな。 実際、俺一人で、恵子養うとか無理だったよ。」 もし、先生に言ったみたいに妊娠してたり、就職に失敗したりしてたら、 俺…恵子と上手くやれてた自信がない。 今の自分は到底、大学の頃とは掛け離れてて、 飯を作ったり、掃除したりそんな余裕はさらさらない。 ただ時々無性に恵子に会いたくなる。 声が聞きたくなる。 もう自然消滅みたいなもんなのに… 勇作がくれた恵子の住所を眺めて、ため息ついてる自分がいる。