同棲は………反対される気がしてた。 あいつが思う先には…きっと…俺がいないんだ。 俺が思い描いている未来には、必ず、恵子がいた。 いつか左手にも俺がしたい。 ジュエリーショップの前でした約束…忘れちゃった? 右手の指輪は結局外せなかった。 アパートの仮予約を解約して、 実家には「恵子が一人で住んでみたいって言うから」と適当に嘘ついて 距離を置いてるとは言えなかった。 距離を置いてるだけと思ってんのは俺だけで… 鍵置いてけって言っちゃったんだ。 むこうは別れてると思ってるかもな。