「……行くか」 「そうですね。 今日は早めに行きましょう」 へ?どこに? どいつもこいつも言葉が足りなさすぎ。 「ほら―、亜美も行くよ」 『あのー、みなさんどちらへ?』 「決まってんやん。倉庫や倉庫」 『私も行っていいの?』 「亜美ならいいよ」 本当にいいのかなぁ。 幹部に認められても、下っぱ君たちが受け入れてくれるか、不安だよ。 確認の意味を込めて悠基を見ると……。 「お前は仲間だろ?」 ……凶器。 その笑顔は凶器でしょ。 そんな顔されたら、悠基の言葉を全部拒否れなくなっちゃう。