「ほら、あれだよ。 亜美が拓也さんの暇潰しのために来たっていう……いてっ」 ふっふっふ。 嫌なこと思い出させてくれたわね。 そんなにやにやしながら言われるとか、めっちゃ屈辱的なんですけど。 若干涙を浮かべながら、鳩尾を擦る黎兄を見ていると。 「違ぇだろーが」と、優兄は呆れて黎兄を見ながら言った。 「そうじゃなくて。 亜美のクラスに、風龍の幹部の奴らが揃ってんだろ?」 『あぁ、うん。まぁ……』 「大丈夫なのか?」