「うふふふふ」 亜美が出ていき、大人3人だけとなった部屋で、可愛らしい笑い声が響いた。 「亜美ってば、いつも私の冗談を見抜くんだもの。 今日初めて上手く騙せたかもしれないわ」 すごく嬉しそうだが、言ってる内容は褒められるもんじゃないな。 ……実の娘を騙せて喜んでんだから。 てか、義姉さんの性格って掴めねぇ。 おしとやかかと思えば、変なところで無邪気だ。 「わざわざ来てもらって悪かったな。 それにしても拓也、お前の名演技には笑いが込み上げてきたよ」