「僕らの周りには、“普通”のことをしてくれる人は少ないんだよ。 亜美みたいにね」 「そうそう。 数少ない信用できる奴を見つけたんやから、放さへんで、亜美」 そう言うと、2人はニッと笑った。 今までで、1番無邪気な笑顔。 ……なんか、可愛いな。 『あっ、名前……』 「これからは亜美って呼ぶからね」 「あ、そうそう。 俺らの仲間があと2人おんねん。 亜美の隣と、その隣の席やわ」 『そ、そうなんだ』 この2人が幹部なら、あとの2人はどんな立場なのか、想像がつくんですが。