ムカムカしながら歩いていると。 「亜美」 『何よっ』 振り向くと同時に、ポンと頭に乗せられる手。 「合格だ」 『合格?』 「俺はいくら拓也の頼みだろうと、転入生は面倒くさくて仕方がなかった。 だから、お前に会ってからずっとお前を試してた」 『それで、合格をもらえたと?』 「あぁ。お前は俺の大切な生徒の1人だ。 全力で守ってやるよ」 先生はそう言うと、掛けていた眼鏡を、開いてる窓から放り投げた。 そして笑った。 にやりとした嫌味な笑顔じゃなく、あたたかな笑顔。