……ちょっと待てよ。 会話が丸聞こえだったっつうことは、亜美が魘されてたってことも聞いてたのか? 俺が智の方を見ていると。 「やだなぁ。 そんなに睨まないでくださいよ。 最後の方しか聞こえませんでしたから」 「最初は聞こえなかったのか」 少し、ほっとした。 「でも、貴重な言葉を聞かせてもらいましたよ。 確か“亜美は俺が守る”でしたっけ?」 「……うっせぇよ」