ここにいる全員の注目が、亜美ちゃんに集まった。 亜美ちゃんは、少なくともこの状況を恐れてはいない。 それだけでも十分すごいな。 と、そのとき。 ―――ニヤ 亜美ちゃんが小さく不敵に笑った。 なぜだかわからないけれど、 “亜美ちゃんなら大丈夫” そんな気がした。 悠基に感じるのと同じ信頼感を、亜美ちゃんにも感じる。 “この人にはトップに立つ素質がある” 直感的にそう思った。 やっぱり、銀姫にふさわしいのは亜美ちゃんだけだね。