幸せという病気

「すごく強い顔してた・・・・・なんか・・・お母さん!って感じがしたんだぁ」


「うん・・・」


「・・・幸せ病は無差別じゃ無く、やっぱりちゃんと人を見てるんだね・・・」




竜司はそれを聞くと、すみれを救いたい願望に強く駆られた。



「・・・すみれさんの病気・・・どうにか出来ねぇかな・・・子供もいるんだ・・・・・・俺達だけ助かって・・・なんかやりきれねぇ・・・」


「うん・・・でも・・・」


「・・・」


「多分・・・お兄ちゃんしかすみれさんを助けてあげられないような気がするよ?」


「・・・武さん?」


「うん・・・お兄ちゃんは一番、すみれさんの近くにいる人だから・・・」


「・・・やっぱ凄ぇな・・・あの人」


「ん?」


「やたらカッコイイ事するもん」


「何それ・・・」


「ちょっとしたヒーローじゃん」


「・・・」


「今、意識は無いにしても・・・まだ頑張って生きよう生きようとしてる。あの生命力は一体何なの・・・?何回発作で倒れたと思う?・・・倒れても倒れても・・・何度も立ち上がるんだ・・・」




竜司はその時、自分の中にいる武の存在の強さに身震いがした。



「・・・」




「まだ・・・守る人がいるからだろーな・・・」




「・・・うん」




「なんか奇跡起こしてくれそうって・・・不思議とそう思えるのは・・・武さんの事・・・みんながみんな信頼してる証拠だよな」




「そうだね・・・」




「すげぇ熱い人間なんだろうなぁ・・・その時、その時を真剣に生きてる・・・たったそれだけで・・・カッコイイ男なんだって、あの人に教えられた気がする」




「・・・そっか」












「きっと・・・あの人ならなんとかしてくれる」