幸せという病気

午前五時六分。












すみれは集中治療室にいた。


















一方で竜司は、すみれの状態を医師に伺い、遥の病室に戻ってきた。



「すみれさん・・・意識が無いらしい・・・」


「そう・・・傍に行って励ましてあげたいけど・・・私もまだ歩けそうにない・・・」



竜司は、そんな遥をいつものように元気付ける。



「うん・・・大丈夫っ。そりゃ、さっきまで意識が無かったんだ・・・でもこれは普通の病気みたいに体のどこかが悪いってわけじゃないからさ。きっと回復だって早い。またすぐに元気になるよ、遥」


「・・・うん」



竜司の言葉通り、互いに幸せ病から救われた二人の体力は、まるで何もなかったかのように数時間でどんどん回復していった。




遥が頷くと、少し顔を曇らせながら、竜司が続ける。




「・・・すみれさんも・・・やっぱ幸せ病だったんだな・・・」


「・・・そうだね・・・」



竜司の言葉に遥は下を向いた。



「幸せ病が・・・武さんに比べて遅いタイミングですみれさんを襲ったのは、やっぱり武さんが苦しむのを見させる為なのかな・・・」


「・・・どーだろぉ・・・」


「ん?」


「・・・すみれさんは、ついこの間初めて、病気にかかったんじゃないかなぁ・・・すみれさん、ずっともがいてた・・・将来の事や赤ちゃんの事・・・・・・でもそれが今やっと一つにまとまったからだと思うよ?」


「・・・一つに?」




そして遥は、ベッドの上で静かに話し始める。