「それから…」 竜君はコホンッとひとつ 咳払いをしてから言った。 「その"竜君"って呼び方そろそろやめてくれる??」 「え??ごめん!!…なさい」 「敬語はいいよ。前のままでいい」 「じゃあ…竜??」 わたしはなんて呼んだらいいのか 分からなかったから "君"をとって呼んでみた。 竜君…じゃない。 竜からの反応はなかった。 もしかして怒った!? わたしは恐る恐る竜の顔を見る。