リビングからひょっこり顔を出して 美香子さんは言った。 「え??いいんですかっ!?」 「うん♪さ、早く用意!!」 「あ、ありがとうございますっ!!」 あたしはそう言うなり ダッシュで自分の部屋に戻って 簡単に荷物をまとめた。 かばんの中に入れたのは ハンドタオルとケータイだけ。 ケータイはきっと使えないと思うけど 念のため。 お守りみたいなもの。 わたしはかばんを持って 階段を駆け下りる。 玄関にはもう2人がいた。