急いで帰ってきたわたしを見て 美香子さんは驚いていたけど なにも聞かないでいてくれた。 「なにかあったの??」 の一言くらい言いそうだけどね。 でも、もしそんなこと言われたら きっとその場で大泣きしちゃっただろうな…。 わたしは帰ってすぐに 自分の部屋に入った。 この部屋はなんだか落ち着く。 お母さん… どうして笑うの…?? どうして本当の世界ではあんなふうに 笑ってくれないの…!? 何も言ってくれなくていい…。 ただそこで笑っていてほしいだけなのに。