一匹狼と無邪気なワンコ



「このぉぉぉ」



 どんなにふんばっても、びくともしない。


 壁に抑えつけ、陸の左手をそのまま自分の口元へと持ってくる。



「ん。うまい」


 いちご大福を持たせたまま、それにかぶりついた。


 この甘酸っぱい感じ、好きだ。


 ちらっと見ると、真っ赤な顔で俺を見ている。