いつの間にか担任の岡田センセが教壇に立っていた。 俺、ほんと記憶飛ぶな。 「えぇと、そうだな。要件だけ話すからひとまず静かに」 そういえば来月からテスト範囲を重点的にやるって言ってたな。 別に勉強しなくても赤点取らないし俺には関係ないんだけど。 「そうだな。えぇと、そうだな」 同じことを繰り返すセンセに、みんな笑った。 ずり落ちたメガネをぐいっと上げ、センセは溜息をついた。 そして俺と目が合った後、静かに目を伏せた。