「……はぁ?」


 思わずそんな声をあげていた。


 そして俺はイスに座ったまま動けないでいる。


「だから、付き合ってくれないかって言ってるんだ」


 今は皆お待ちかねの昼休み。


 周りの声が騒がしいから聞こえなかったんじゃない、狼がありえない事を言ったんだ。


 だから思わず拍子抜けした声を出してしまった。