もう温人は戻ってこない。 今まで過ごしてきた日々。 当たり前のように過ごして いた毎日がもう戻ってこない。 そう自覚した時、何から手を つけていいのか、これから どう生きていくのか不安に 押しつぶされそうだった。 これが、温人を裏切ったわたし がうける罰だとしたら、それは 受け止めるしかないと思う。 でも、それはあまりに突然で まるで温人は、わたしが犯した 裏切りを知っていたようで・・・。 そんなはずなんてないのに。 そう思えてしまったんだ。