車が停まった。 亮君は、ハンドルを握りしめた まま頭をハンドルに押し付けて いる。 重たい空気に押しつぶされて しまいそう。 だって車が止まったのは、病院 の駐車場だったから。 「真幸おいで。」 助手席で固まってるわたしに、 わざわざ助手席まで回って ドアを開けてくれる。 少しだけいつもの優しい亮君 に思えてホッとした。 差し出された手を取って 車から降りたわたしに、 「真幸ごめんな。」 そう言って亮君は歩き出した。 また、不安で押しつぶされそう だった。