確かにそうだ。 人の感情ほど、不確かなものはない。 誰かを愛していたはずが いつの間にか苦しめていたり 些細なことがきっかけで 誰かに裏切れることもある。 みんなそれぞれに 感じるものがあったのだろうか、 黙りこくってしまう者もいれば すすり泣く音もした。 結花は言った。 「何で、私は 貴方のような人を 愛せなかったのか、 私は、馬鹿です…。」