即効性だったらさ、 俺が黒だってバレちゃうからさ ゆっくり効くヤツにしたの。 安楽死とかに 使う薬なんだって。 液体だから飲み物に 混ぜようかな。 この時俺はまだ呑気に考えいたみたいだ。 井坂の目が光っていたなんて気付かなかった。 これから密室は 愛と恨みと血でまみれていく ある種のサインだったのに…。 俺はまだ何も知らなかった。