って話がズレてたー!!


「えっと…荒乎?」


抱きしめたい衝動を抑えながら名前を呼んでみたが………


「笥箕って呼んで?」


なんて可愛く小首を傾げてあたしを見上げながら言うもんだから…鼻血モンですよ。


あぁ…この可愛い生物なんなんですか?


飼いたい…てかもう囲っておきたい………。


「萌架ちゃん?」


グハッ…アナタはあたしをどこまで悩殺すれば気が済むのですか?


「し…笥箕?」




名前を呼んだ途端、見たことないような満面の笑顔を見せて今まで以上の力で抱き着いてきた。


あたし…笥箕にノックアウトされそうです…。




「あのー…お二人さん? ここにアタシがいること忘れてない?」


そう言われ楓がいることを思い出した。


「てかもえちゃんは本当に可愛いのには目がないよね…」


気のせいでなければ楓の瞳に若干だが嫉妬の色が滲んでいるような気がするのですが…気のせいですか?


あー…殺気の出方から見てどうやら気のせいではないらしい。


っていくら保健室だからって殺気出すなよ!!





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