「ただいまー…マジ疲れたわ…」


帰ってきてそう言う藍は玄関のドアに寄り掛かっていた。


いつもと違う藍に近づいてみると怪我をしている。


仲間が何より大事なあたしには許しがたいことだった。


「藍…誰にやられた」


「………分かんねぇ」


藍が嘘つく訳ねぇから本当に分かんねぇんだな。


こんな状態の藍は連れていけないな。




「藍、バイク借りるからな」


藍の返事も聞かず家を出たあたしは勝手に使わしてもらった。


藍が一人相手にやられる訳ねぇから…大勢で武器を使われたな。




White rose倉庫に着いた…が感じる気配。


目深にかぶってるフードをさらに目深にかぶり気配のする方へ近づいた。


………この感じッ!!


藍がいない時に厄介なのが来たな…。


「…狼龍、出てこい」


"萌架"の時より数段低い声で言った。


「さすがWhite rose総長、アゲハ。 気配だけで当てるなんて」


おどけた感じで言う煉弥。


「今日はWhite roseだけでの集会だ。 帰れ」


声のトーンを変えずに言った。





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