───…時間は経ち、放課後。


今日はやけに騒がしい門の辺り。


っていってもまだ帰りのHRはどのクラスも終わっていない。


だが窓際に男子達が集まってその様子を伺っているらしくHRはまさに自由な時間と化していた。


あたしはため息をついて帰ることにした。


この調子だといつHRが終わるか分かんないからね。




「この辺のNo.2の胡蝶(こちょう)? ってことは狼龍狙いか」


教室を出たあたしにはこの言葉は聞こえていなかった。




門の前まで来て気づいた。


あれって…


「「朝の」」


ぅわお、見事にハモっちゃったよ、あたし。


てか今更方向転換しても遅いよね?


それより…


「なんでここにいるの?」


チラッと下っ端と思われる奴らを見て言う。


「さすが狼龍の姫。 その上俺ら"胡蝶"の幹部が殺られる強さ☆ ど? 胡蝶の姫になる気ない?」


総長と思われる男がいきなりそんなことを言ってきた。


…頭、大丈夫かな?


「とりあえず病院行って頭診てきてもらえば?」


と言えばケラケラ笑われた。


一体、何なのさ?





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