この学校は族しかいないからタイに族の幹部以上には黒のラインが入ることになっている。


一年は赤、二年は青、三年は白。


あ、あたしは面倒だからタイしてないけど。


代わりに鞄につけてる。




って話、逸れまくりだね。


「あー…っと、小さい頃からの付き合いで歳が上だからってことでいいんでしょうか?」


話を元に戻して確認を取った。


すると笑顔で頷いたので当たっていたことが分かった。


なるほどなー…。




「充んとこ、行ってやりな」


なんと優しい心の持ち主なんだ、君は。


お兄さん的存在だね、うん。


なんて一人で納得しながらその先輩にお礼を言って他の人には気づかれないように保健室を出て行った。


屋上、かぁ………。


なんか懐かしいよな。


転校する前のことを思い出す。


充との再会は校庭…てか門の辺りだったけど名前を知ったのは屋上だったんだよなぁ。


そんなに月日は経っていないハズなのにいやに懐かしく感じるのはあたしが充実した日々を過ごしているからなのだろうか?


そんなことをふと思った。





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