問い詰めることもできたけど…あたしは何も見てないフリをした。
充は…聞いたらちゃんと答えてくれる?
包み隠さず…全部話してくれる?
その答えは充しか知らない。
気分が重いまま迎えた新しい週。
こんな気分で新しい週なんて………今のあたしにとって地獄の他、なんでもない。
あのあと、充とは顔を合わせないように過ごし、今日に至っているのだ。
そして朝も顔を合わせないようにするため朝早くに出た。
早い時間の学校は誰もいなくて…とても寂しい感じ。
充の全てを受け止めたい、と思っていても実際とは異なる。
頭では理解していても心と身体が追いつかない。
だから今の状況になってるんだけど………。
何故か教室にいたくなくてあたしは特別棟に向かった。
特別棟とは、特殊な教室がある棟だ。
滅多に授業で使われないので埃っぽく、生徒も出入りしない。
あたしのサボる(一人でいたいとき限定)場所だ。
よくお世話になっている教室は…看護実習室。
なぜこの高校にあるのか知らないがベッドやらソファーやらが置いてあって居心地がいい。
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