濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「それと、婚約おめでとう」


「…ありがとう」


「私は、紗耶が私達の娘になってくれたらなってずっとね思ってたのよ」


「…ママ」


「私達の願いを叶えてくれて、ありがとう。翔矢は自分の事に対しては鈍い所があるから自分の気持ちに気付くのが遅いのよ」


「え?どう言う事?」


「翔矢はずっと、紗耶の事が好きだったのよ。本人は気付いてないんだけどね」


「…おい。勝手に決めんな」




翔ちゃんは四人分のコーヒーを持って来るなり、呆れた様に話してる。