「ねぇ、コウタ。お喋りしようよ」 そう階段上から呼びかけると、数人の集団の中にいたコウタは私を見上げた。 コウタは、移動する時にいつも運転してくれる最近仲良くなったいい奴。 「お喋り…っすか?」 「うん、お喋り。黒龍の事聞かせて」 まだソウキの事何も知らないから… まずは黒龍の事から知っていこうと思う。 「勘弁して下さいよ…後で俺が怒られるじゃないですか」