ピンポンパンポーン


「只今最終下校の6時30分です。学校に残っている生徒はすぐに下校しなさい」

放送だ。


ん?


私いつの間にか寝てた!?


「あぁ疲れた」

非常階段を
誰かが上がってくる。



「早く家に、ん?」


え?

こっち見てる…


あ!背番号背番号…





見えない

じゃあ2番が
どこのポジションか
聞こっと!



「ねぇ」
「なぁ」



あ!
重なった。



「先に言え…「じゃあ言うね!」
↑即!(笑)



「おぅ」



…ってこの男…
知ってる



さっき遠かったから
よく見えなかったけど



「晃アキラ?」


「うん。」


なんだ
同期じゃん、同じ
小学校だったし


「なんだ、晃だったんだ」


「そうだけど…てか最終下校だし、帰れよ」


そう言うと晃は
私の横を通って行った。


あ!
背番号!

って着替えてるから
分かんない…


「ねぇ!」


晃が振り返る。



「背番号!」


「え?」


遠くて聞こえないのかな



「背番号!何ばーん?」

大きく叫ぶ。


すると少し笑って

「2番!」

そう言って帰って行った。