「なぁ…なんでREDQUEENって名前にしたんだ?」
しばらく仲間と話していると、和弥が聞いてきた。
「まぁ…なんでかって……」
説明すんの面倒だなぁ…
「…凜の印象、かな?」
私の気持ちを読み取ったのか、夏帆が口を開いた。
「…印象?」
「最初はチームの名前がなかったんです。…なかったというか、なかなか決まらなくて……」
そう…
あの頃はチーム名なんてなくて、ただ単に楽しんでたんだ。
――――――
――――
『はっ、軽々しく喧嘩売ってんじゃねーよ』
足元に倒れているのは二人の女……
“気にくわない”って意味不明な理由で、いきなり喧嘩をしかけてきた。

