「………」 違うことを考えようとしても、今までの思い出ばかりが頭に浮かぶ。 「和弥…」 和弥…… 和弥……… 「………さっきまで一緒にいたのに…」 また、会いたいと思う自分がいる。 「………」 さすがに分かる。 恋愛経験がない私でも。 「…あー、ははっ…って何笑ってんの私」 ―――好きだ。 私は…和弥が好きなんだ。 その日、私はなかなか寝付けなかった。